Art for Well-Being

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2023年08月31日

10月1日(日)/宮城 「Art for Well-being 表現とケアとテクノロジーと、東北のこれから」を開催

表現すること、表現に触れること、表現しあうことは、人がよく生きていくことに必要だと考えています。

だからこそ、病気や事故、加齢、障害の重度化など心身の状態がどのように変化しても、さまざまな道具や技法とともに、自由に創作をはじめることや、表現を継続できる方法を見つけていきたいと考え、Art for Well-beiingプロジェクトをスタートしました。

AIやVR(バーチャルリアリティ)など、ニュースで目にすることも多くなってきましたが、そうした新しいテクノロジーによって、ケアの現場における表現活動はどのように変わっていくのでしょうか。

この度、アート、デザイン、ケア、テクノロジー、ウェルビーイングに関わる人たちが集まり、これらの分野を超えた具体的な協働を東北の地で生みだしていくことを目的に、体験会とトークセッションを開催します。

当日の会場では、Art for Well-beingプロジェクトが2022年度に実施した取り組み(AI、VR、触覚講談)を体験できるコーナー、そのほか東北で活動している団体・大学・企業などによる体験コーナーを設けます。

実際に体験したうえで、参加者同士でこれから東北でやってみたいことや「こんなことをしたらよいのでは」など、情報共有や意見交換するトークセッションをおこないます。みなさまのご参加をお待ちしております。

開催概要

〇催名
Art for Well-being 体験会&トークセッション
表現とケアとテクノロジーと、東北のこれから

〇日時
2023年10月1日(日)
体験会      11:00 ~ 14:00 ※出入り自由
トークセッション 14:00 ~ 16:00
交流会      16:00 ~ 16:30 ※飲食なし

〇プログラム内容
①体験会
②トークセッション
 ・Art for Well-beingプロジェクト紹介
 ・東北の事例報告
 ・ディスカッション
③交流会

〇情報保障について
体験会:手話通訳による情報保障があります
トークセッション:手話通訳と文字通訳による情報保障があります

〇会場
塩竈市杉村惇美術館 大講堂・講習室1
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号

〇会場アクセス
本塩釜駅(JR仙石線)から徒歩10分
塩釜駅(JR東北本線)から徒歩20分
アクセス詳細: https://sugimurajun.shiomo.jp/access

〇参加費
無料

〇定員(トークセッション)
40名

〇お申し込み方法
・ WEBフォームから申込む
 https://forms.gle/aHANtHjtX8WkMbv98
・ 電話から申込む
 0742-43-7055[主催者:一般財団法人たんぽぽの家]

〇主催
文化庁/一般財団法人たんぽぽの家

〇後援
宮城県

〇協力
NPO法人エイブル・アート・ジャパン
TOHOKU CREATIVE MEETING
ビルド・フルーガス
FabLab SENDAI – FLAT

体験会・展示紹介

トークセッションの前には、これまでArt for Well-beingプロジェクトが取り組んできた、AI(人工知能)と絵画、VRとダンス、触覚と講談と日記など、さまざまな表現とケアとテクノロジーの取り組みを体験できる時間もありますので、ぜひご参加ください。

人の感情を理解し、人に寄り添うAI:5

東北大学 電気通信研究所

我々の社会生活を支える対人コミュニケーションでは,多岐に及ぶ非言語情報のやりとりが重要な役割を果たしています。その中でも,身体の姿勢や動作は、重要な情報を含んでいるにも関わらず、それらはあまり研究されてきませんでした。そこで我々は、感情を表す多数の身体動作を詳細に分析し、感情表出の単位を見出し、それを「動作ユニット」として定義し、さらにそれをAI化して利用する研究を進めています。こういった研究の意義と研究の現状、そしてそのAI化がもたらす未来の展開について紹介します。

自発的なコミュニケーションの練習のためのインタラクティブな道具

東北工業大学 長崎智宏研究室所属 高瀬祈

重度の障害のあるこどもに自発的な意思表示を促すことを目的として、遊びながら意思表示の練習ができる道具の研究・制作を行います。重症心身障害のあるこどもの中には、自分で意思表示ができないこどもや、感情を表現することが難しいこどもがいます。このような状況でのコミュニケーションを支援する道具や機器はすでにありますが、こどもの特性によっては取り扱いが難しいことも多くあります。そこで、誰が遊んでも「自分でアクションを起こすことで変化を起こすことができる」ことが学べるように、それぞれのこどもの性格や特性に配慮したインタラクティブな道具のプロトタイプを制作しています。

今ある力で参加を促す支援機器

東北福祉大学 教育学部 杉浦ゼミ

東北福祉大学教育学部杉浦ゼミでは、簡単な電子工作の技術を活用して、話し言葉や動きに困難のある人の学習活動やコミュニケーションへの参加を促す機器を試作しています。当日は、予め録音しておいたメッセージを再生できる機器やわずかな動きでもピックアップできる操作スイッチ等をデモする予定です。

Co-Create Lab
〜欲しいモノづくりから やりたいコトづくりへ〜

一般社団法人ファブリハ・ネットワーク

当法人は、障がいの有無や年代に関わらずデジタルファブリケーション機器の利活用を通じて、対象となる方の自立支援や就労支援と言ったQOL(生活の質)の向上に 寄与することを目的としています。リハビリテーション分野においてAssistive Technology(支援技術)ならびに Informations and Communication Technology(情報通信技術)等をセラピスト及び対象者自身が、ともに学び、ともに作り、広めていく環境づくりを行っています。社会生活の中で主体的に課題を解決する力を養える事で、生きがいや自己実現へ繋げられる一助になることを目指しています。

身体性を持ったスマホロボットによるコミュニケーション

芝浦工業大学 工学部 機械機能工学科 マイクロロボティクス研究室

情報システムの普及によって私たちの生活は便利になっています。インターフェースロボットは、情報システムの操作に不慣れなユーザーをサポートするロボットです。ユーザーと情報システムの間に立ち、親密性の高いコミュニケーションによって、ユーザーの希望を的確に情報システムに受け渡し、その応答をユーザーに伝えます。スマホは高い情報処理能力を持ち、常にインターネットや電話回線に接続されていて、さらにユーザーの個人情報も保持しています。ジェスチャのための双腕と動き回るための車輪を外付けすることによって、安価でユーザーと親密なコミュニケーションが期待できるインターフェースロボットになると考えました。

Art for Well-being プロジェクト 2022年度の取り組み

一般財団法人たんぽぽの家

Art for Well-being はアートとケアとテクノロジーの可能性を広げるプロジェクトです。2022年度は、アートとケアの現場におけるAIの可能性をさらに探っていくこと、AIに限らずVRやIoTといったテクノロジーを用いた表現やケアの可能性を探っていくことをめざしました。アートやデザインなどの専門家と連携して、事例をつくりながら社会に提案していくことと、福祉現場とさまざまなテクノロジーがつながるネットワークをつくることを目的にプロジェクトを展開しています。

(画像:2023年8月7日に福岡で開催した体験会の様子)

お問い合わせ先

一般財団法人たんぽぽの家
Art for Well-being 事務局
TEL.  0742-43-7055
MAIL art-wellbeing@popo.or.jp

体験会&トークセッションは、文化厅委託事業「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」の一環として開催しています。

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